個人型確定拠出年金のメリットって知ってる?やらなきゃ損!

個人型確定拠出年金について、
最近CMでも目にすることも増えてきたと思います。

証券会社のCMが多いですが、
「個人型確定拠出年金」というよりも、
「iDeCo」という略称を聞くことが多くなりましたね。

目にすることが増えてきた個人型確定拠出年金ですが、
「メリットって何?」と聞かれても
すぐに答えられる方も少ないのではないでしょうか。

そこで何となく知っているようで知らない
個人型確定拠出年金(iDeCo)について
分かりやすく解説します!

では、動画の復習をしていきましょう。

こんな人はすぐに始めるべき!個人型確定拠出年金のメリットとは

個人型確定拠出年金って何?というと、
自分自身で積み立てる「年金」のことです。

確定拠出年金法に基づいて実施されている年金制度です。
ということは、国が推し進めている制度な訳ですね。

年金なので、お金を受け取ることができるのは
基本的に老後になります。

老後に備えてお金を貯めておこうというときに、
まず最初に考えたいのがこの確定拠出年金(iDeCo)です。

「個人型確定拠出年金」を名前の通りに説明すると
個人で掛金を拠出する年金ということになります。

これだけだと分かりにくいと思いますが、
個人型確定拠出年金は上手く使えば
非常にメリットの大きな制度です。

そのメリットを享受するためにも、
詳しく説明していきます。

拠出額を自分で決めることができる

毎月の掛け金を自分で決めることができますが、
上限があります。
国民年金の方は毎月6.8万円が上限になります。

厚生年金の方で、勤めている会社で
企業型確定拠出年金を行っていない場合は上限月額2.3万円、
企業型確定拠出年金の対象になっていて、
確定給付型の年金制度がない場合は2.0万円、
確定給付型の年金制度がある場合は1.2万円となります。

専業主婦(主夫)は2.3万円、
公務員は1.2万円です。

掛け金の全額が所得控除の対象になる

掛け金の拠出時には、
積み立てた資金の全額が所得控除の対象となり、
所得税と住民税で還付が受けられます。

所得税では年末調整でも還付の対象になります。

掛け金の全額が控除の対象になるというのは
非常にメリットが大きく
所得税の支払いが多く、毎月のやりくりで余裕のある方は、
上限まで掛け金を上げるとよいでしょう。

運用益に対して非課税

運用益に対して非課税です。

通常の投資だと利益に対して税金がかかります(通常は20%ほど)が、
個人型確定拠出年金では、
運用益に対して税金がかかりません。

受け取り時に控除の対象になる

個人型確定拠出年金は、
年金もしくは一時金として受け取ることになります。

この時、年金で受け取る場合は公的年金等控除が、
一時金で受け取る場合は退職所得控除が受けられます。

年金は税法上、雑所得という扱いで
雑所得が20万円以上の場合、
20.315%の税金が課税されることになります。

個人型確定拠出年金で受け取る部分は控除されますので、
税金がかからずに受け取ることができます。

個人型確定拠出年金にデメリットはないの?

個人型確定拠出年金にはデメリットも存在しますので、
これをしっかりと把握した上で加入するようにしたいところです。

原則60歳にならないと受け取ることができない

「年金」ですから当然と言えば当然ですが、
原則として60歳にならないと受け取ることができません。

老後貯金をしている方は
その一部を個人型確定拠出年金に振り分けることも
検討してみましょう。

運用に手数料がかかる

口座の維持や資金の運用に対して手数料がかかりますが、
これは必要経費として割り切ってください。

「掛け金の全額が所得控除の対象になる」で説明しましたが、
所得控除で還付される金額だけで
手数料分は十分ペイできて、
さらにプラスになるぐらいです。

掛け金の金額変更は年1回

掛け金の金額変更は、1月~12月の間で
年1回だけ行うことが可能です。

毎月同じ金額を拠出していくことになります。

いざという時にお金が足りなくならなように
掛け金を決めましょう。

個人型確定拠出年金の始め方

個人型確定拠出の始め方を紹介していきます。

運用管理機関を決める

個人型確定拠出年金を運用するにあたって、
どの金融機関で運用するのかを決める必要があります。

おススメは手数料の安いネット証券です。

また、運用管理機関ごとに
取り扱っている運用商品が違いますので、
どのような商品を運用できるかを事前に確認しておきましょう。

おススメ運用商品

おススメの運用商品は、
信託報酬が安い株式インデックスタイプの投資信託
です。

投資信託には、大きく分けて2種類あります。
アクティブタイプとインデックス(パッシブ)タイプです。

アクティブタイプはファンドマネージャーが
積極的に運用するタイプの投資信託で
その分信託報酬が高くなります。

プロが運用するからといって
必ずしも成績が良いとは限りません。

であれば、日経平均等に連動し
信託報酬も安いインデックスタイプの
投資信託を選択する方が賢明です。

また、預金や保険などの元本確保型の
商品も確定拠出年金のメリットを
それほど享受できないためおススメしません。

運用管理機関一覧を見るならiDeCo公式サイト

口座管理手数料について

ネット証券会社

毎月167円
※特にSBI証券は手数料が安く、運用商品が多い

一般証券会社

毎月400~500円程度、残高や掛け金が条件を満たせば167円

銀行や保険会社

毎月400~500円程度、一部で残高や掛け金が条件を満たせば167円

1年間の手数料
167円×12ヵ月=2,004円

年収600万円で毎月2万円拠出した場合、
▶年末調整で48,000円が戻ってくる

手数料がかかっても年末調整で
戻ってくる分でペイできますね。

私が運用中の商品

運用管理機関はSBI証券です。

カテゴリ 運用商品名 割合 利益率
国内株式 日経平均連動型インデックスファンド 30% 7.74%
外国株式 先進国株式インデックスファンド 40% 14.52%
グローバル中小型株式インデックスファンド 30% 13.77%

SBI証券は選択肢が多く、
国内株式型、海外株式型それぞれに複数の選択肢があるのが魅力です。

また、運用商品の入れ替えはスイッチングで可能です。

私は以前、債券型の商品を運用していましたが、
パフォーマンスが悪く、
株式型に入れ替えたという経緯があります。

まとめ

手数料と取り扱い運用商品で運営管理機関を決めましょう。

運用商品は株式インデックス型投資信託がおススメです。

おススメのポートフォリオは国内株式50%、海外株式50%など、
国内と海外の株式インデックスタイプの投資信託です。

掛け金は余裕資金で拠出するようにして、
ライフプランを考慮して金額を決めましょう。