「プロのトレーダー」と聞くと、デスクトップにいくつものモニターがある場面を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
素人目には「そんなに必要なの?」と思ってしまいますが、たくさんのモニターを並べているのにもきちんとした理由があるのです。
今回は、プロのトレーダーがたくさんのモニターを必要としている理由と、我々個人トレーダーもプロトレーダーから取り入れたい手法について解説します。
Contents
複数の時間枠を見るとは
プロトレーダーがたくさんのモニターに何を表示しているかというと、
2つ目のモニターには30分足と60分足のチャートを
3つ目のモニターには日足と週足のチャートを
4つ目のモニターにはニュースや気配値を表示
「どの時間枠を使ってトレードしているの?」という疑問に対する答えは、「全部」です。
高勝率トレード:全ての時間枠で確信できた時のみトレードするやり方
条件1:メジャートレンドの方向のみにトレードする
日足と週足チャートを使う
トレンドの方向と主要な支持線、抵抗線の位置を確認する
条件2:数時間~数日間の市場の動向を見極める
支持線・抵抗線に近づいているか
高値や安値を更新しているか
条件3:仕掛けのタイミングをじっくり待つ
1分足と5分足チャートを使って仕掛けのタイミングを計る
押し目や戻りを待つ
仕掛けのタイミングが現れるまでじっくりと待つ
例え間違っていたとしても大きな損失にはなりにくい
高勝率トレードのまとめ
どのチャートで見ても良いと思えるトレードは高確率トレードになります。
どれかの条件を満たしていないようなトレードをする場合は枚数を少なくしましょう。
・全体像をつかむこと
複数の時間枠を見ることが有効であり、長い時間枠で見ると視野を広げ全体像をつかみやすくなります。
長い時間枠を使うことのメリット
長い時間枠を使うことのメリットは、メジャートレンドの方向、支持線や抵抗線の位置がつかめることです。
また視野が広がると、仕掛けや手仕舞いのタイミングも上手くつかめるようになってきます。
短い時間枠ばかり見ていると、5分足での動きが大きく見えることがありますが、長い時間枠で全体像をつかめると、メジャートレンドの方向やどの方向にトレードすべきかが分かりやすくなります。
短い時間枠で見ていると、ついつい買いたくなってしまうものです。
・オーバートレード防止に役立つ
ポジションの状況把握
ポジションを持ったら常にその状況を把握しておくことが大切です。
市場の動きをより明確に見る事ができるので、仕掛けで見ていたよりも長い時間枠で見るのが良いです。
支持線と抵抗線の位置も、長い時間枠を使った方が見えやすくなるため、支持線と抵抗線を確認して、ストップを置く位置を決定しましょう。
どの時間枠を使ったらよいの?
メインで使う時間枠に正解はなく、自分のスタイルに最も合った時間枠を用いるのがよいです。
複数の時間枠を見るべきというのは変わりませんが、トレーディングスタイルでメインで見る時間枠は変わって当然ですから、自分が使いやすい、生活スタイルにあった時間枠を用いるとよいでしょう。
複数の時間枠を使ったトレード
複数の時間枠を使ったトレードとして、以下のような利用方法があります。
それぞれの時間枠における市場の振る舞いを知っておいた方が良いので、チャートを見る機会を増やすと良いでしょう。
異なる時間枠を増し玉に利用する
良いトレードだと思えたら増し玉すると良いです。
トレードのチェックに利用する
同じインジケーターまたはシステムを複数の時間枠に対して適用してトレードのチェックに利用すると良いです。
まとめ
複数の時間枠から現在の市場の全体像を把握し、メジャートレンドをつかむ
メジャートレンドには逆らわない
トレードのタイミングは短い時間枠で計る
ポジションのモニタリングには長い時間枠で見る
長い時間枠を使うことで、支持線と抵抗線の位置をつかむ
勝ちトレードは長く保持する
良いトレードだと思ったら複数の時間枠で増し玉する
同一のインジケーターやシステムに複数の時間枠を適用して高確率トレードを目指す