当たると利益が大きいブレイクアウト!その使い方を分かりやすく解説

ブレイクアウトとは

ブレイクアウトとは、一定の間隔の間で値動きをしていた相場のバランスが崩れて、どちらかの方向に急激に動くことを言います。

ブレイクアウトに対して良く使われる手法は、支持線や抵抗線のブレイク、高値・安値のブレイク、トレンドラインのブレイクです。

ブレイクアウトのパターン

上昇トレンドの時に見られる前の高値を次々と更新していくパターン

トレンドラインをブレイクして新しいトレンドが形成されるパターン

持ち合い相場をブレイク(抵抗線をブレイク)するパターン

なぜブレイクアウトは発生するのか

相場が同じ水準(抵抗線)へ接近・反発を何度も繰り返しているうちに市場にエネルギーがたまり、積もったエネルギーが解放されるときに発生します。
一定のトレーディングレンジを上下したあと、方向性を定めてその方向に動いていきます。

レンジ相場は方向性を見いだせないまま支持線と抵抗線の間から抜け出せない状態のことです。
レンジ内にいる期間が長いほど、注目度は高く、レンジをブレイクしたときの動きは大きくなります。

ブレイクアウトによるトレードでしてはならないこと

ブレイクアウトの特徴から、行ってはならないトレードがあります。

トレードを早まる

ブレイクアウトがどちらの方向に起こるのかを予測するのは困難です。
ブレイクアウトしそうだとポジションを持った後、反発することはよくあることですから、早まったトレードは禁物で、まずは相場の動きを確認してから行動することが大事になります。

ブレイクアウトの追っかけ

ブレイクアウトに過剰に反応してしまうと正しいトレードができなくなってしまいます。
良い仕掛けのタイミングが来るまで待つ事に堪えることが大切です。
ビッグチャンスを逃してしまうと感じてしまいがちですが、チャンスはいくらでもあります。
良い仕掛けポイントを逃がしてしまったと感じても、焦って追いかけてはいけません。
再びチャンスが来るのをじっくり待ちましょう。

ブレイクアウトによる高確率トレーディング

ブレイクアウトによって高確率トレードを狙うのであれば、以下の3点に気を付けましょう。

    • 相場の動向をより明確につかむために複数の時間枠を見る
    • トレードのタイミングを計るためにADXやストキャスティクス等のインジケーターを追加する
    • 動きが本物かどうかを確かめるために出来高を見る

ブレイクアウト発生を出来高で見る

ブレイクアウトが発生したとき、出来高も一緒に確認しましょう。
出来高が伴わない場合は市場参加者が少なく勢いが弱く、戻す可能性もあり売買は控えるべきです。
ブレイクアウトに出来高が伴えば、強い勢いに成り得ます。

高値の更新

メジャートレンドが存在する場合に、上昇トレンドでは高値を更新したら買い、下降トレンドでは安値を更新したら売りを入れると良いです。
ただしメジャートレンドが存在していて、メジャートレンドの方向にブレイクアウトした場合のみです。

反転

天井や底など、値動きの方向が変わることを反転と言います。
下落したタイミングで買い、その後急上昇して上がり切ったタイミングで売り抜けるというようなことは、トレードをやっていると誰もが狙ってしまうことですが、これを成功させることは非常に難しいです。
これ以上下がらないと思って買ったとしてもその後下がったり、これ以上上がらないと思って決済するとその後まだ上がったりなど、予想することは非常に困難だからです。

反転のパターン

  • トレンドラインのブレイク
  • リバーサルデイ
  • キーリバーサルデイ
  • ダブルトップ(ボトム)型
  • トリプルトップ(ボトム)型

損切りラインを決めておく

損切りラインを決めるには、まずブレイクアウトの動きの大きさを予測します。
ブレイクアウトの大きさ予測は、ブレイクアウトまでの時間が長いとその後の動きが大きくなる傾向にあるので、この性質を利用しましょう。
意図しない方向に動いた場合の損切りラインを決めるには、損失額がいくらまでなら許容できるかを考慮すると良いです。

ブレイクアウトによる仕掛けのタイミング

すぐに仕掛けるとダマシにかかる可能性があり、しばらく待ってからだと波に乗り損ねる恐れもあります。
ブレイクアウトによる仕掛けのタイミングとしては、

  1. 最初のブレイクアウトで仕掛けに備える
  2. インジケーターや別の時間枠で仕掛けのタイミングを計る

勢いが強いと仕掛けのタイミングがない(押し目がない)が、このような場合はその日は引けるまで待って次の日に仕掛けるようにしましょう。

ブレイクアウト戦略は忍耐力が必要とされます。
当たれば大きいが、ダマシが多く勝率が低いのがブレイクアウト戦略です。
成功確率を上げるためには、出来高、オシレーター、長い時間枠との組み合わせ、押しや戻りを待つ等を組み合わせて辛抱強く待つことです。
高確率ブレイクアウトと低確率ブレイクアウトの違いを見分けることが重要です。

典型的なブレイクアウトシステム

シナリオ1
仕掛け:直近バーの終値が過去10期間の最高値を上回ったら、次の始値で買う(売りは逆)
手仕舞い:直近バーの終値が過去3期間の最安値を下回ったら手仕舞う
シナリオ2
仕掛け:直近バーの終値がトレンドライン+10ティックを上回ったら買い
手仕舞い:直近バーとその一つ前のバーの終値がトレンドラインを下回ったら手仕舞い

まとめ

ブレイクアウトトレーディングには押しや戻りを待つ忍耐力が必要。

必ずメジャートレンドの方向でトレードする。

新しいトレンドが始まったと思ったら、大きな動きがあるまで待つ。

良いブレイクアウトではないと分かったらすぎに手仕舞いする(損切りは素早く)。

出来高を伴う横ばいの後は、ブレイクアウトする確率が高い。

ブレイクアウトは出来高を伴う側で起こる。

別の時間軸、インジケーターでブレイクアウトの確認をすること。