システムトレードを裁量トレーダーにも!おススメしたい理由

システムトレードと裁量取引ってどちらが儲かるの?
という疑問は、システムトレードについて興味を持ったことのある方は
一度は経験があるのではないでしょうか。

裁量取引で長年やって来られた方は、
独自の情報の集め方だったり
チャートの見方のルールをお持ちでしょう。

「自分の複雑なルールをシステム化するなんて不可能」と思ってらっしゃる方も
チャート上に何本もの線を引いてシグナルを検知している様な方も
そのルールをシステム化するのは困難であることも多いです。

「長年自分なりの方法でトレードしてきて
それなりに利益も上げてきたので、今更システムトレードなんて不要」
なんて思っている方も、ちょっと待ってください!

システムトレードの強みを取り入れると
より裁量取引もやりやすくなりますよ。

システムトレードVS裁量取引という図式ではない

「システムトレードって本当に儲かるの?」という話がされる場合、
裁量取引と対比して語られることが多いです。

「システムトレードと裁量トレードってどちらが儲かるの?」というようなものです。
システムトレードか裁量トレードのどちらで取引するのかという
「OR」の発想ですね。

しかし、裁量トレードをするからシステムトレードは使わないなどと
考える必要はありません。

システムトレードと裁量取引の両方のメリットを使えばいいとこ取りができそうです。
「AND」の発想ですね。

裁量取引かシステムトレードのどちらかと考える必要はなく、
両方使ってみてしっくり来る方法、
自分の納得のできる方法を使用すればいいのです。

実際に取引を行う場面でもどちらか片方にこだわらずに
両方の強みを生かせるとよいでしょう。

システムトレードと裁量取引、それぞれの強みとは

では、システムトレードと裁量取引、
それぞれの強みとは何でしょうか?

システムトレードは、事前にある条件を決めておき、
市場がその条件にマッチした場合に
シグナルを出したり、利益確定もしくは損切りを行ったりします。

この条件は、単純にある価格を超えたらというものから、
インジケーターを利用して移動平均線の長期線を短期線が上回ったらなど、
様々な条件設定が可能です。

システムで自動検知しますので、
システムが正常に稼働していればシグナルを見逃すということがありません。

また、自動取引が可能なシステムであれば、
シグナルを検知後に自動売買を行うことができるため、
常にチャートを監視しておく必要がありません。

極端な例ですと、ほったらかしでも取引を行ってくれる訳です。

一方、システムトレードの弱みとしては、
あらかじめ設定しておいた条件のみしか検知できないということです。

新たに検知させたいシグナルを追加するためには、
あらかじめその条件を追加しておく必要があります。

一方の裁量取引では、
チャートを目視で確認しますので、
複雑な値動きをしているような場合では
シグナルに気が付かずにこれを見落としてしまう可能性があります。

「ここで相場が反転しているよ」とか、「ある価格を超えているよ」ということは
チャート上で投資家が自分で見つける必要がある訳です。

長期間のスパンで取引を行っている場合はあまり問題になりませんが、
短期で売買を繰り返すようなスタイルの場合は
ずっとパソコンの前に張り付いている必要があります。

株取引であれば取引時間は昼間ですので
専業トレーダーであればそこまで大きな負担にはならないでしょうが、
FXであれば取引時間が長く
メインの時間帯は海外取引所が開いている夜間になるので
ずっとパソコンの前に張り付いているのは辛いです。

サラリーマンで投資に取り組んでいるような、専業トレーダーでない場合は
投資に費やせる時間も少なくなりますので
より難しくなってしまいます。

裁量取引の強みとしては、
「全て自分の判断で売買を行うことができる」ことです。

自由に取引を行うことができますので、
これまで自分で気が付かなかったような条件に急に気が付いて
急遽その条件で売買を行うことも可能ですし、
条件は満たしていないがここは買っておきたいというような状況でも
取引を行うことができます。

また、急激な相場変動時などで、急遽買いを入れたり
マイナスになっている状況でいち早く損切りを行うことも可能です。

ただ、気をつけないといけないのは、
「誤った判断でも取引できる」ということです。

特に気を付けたいのは、
相場が急激に上昇している時に
「この流れに乗り遅れると大儲けのチャンスをみすみす逃してしまう」と
焦って買い注文を行ったり
保持している建玉がマイナスになっている状態で損失を確定させるのを嫌がり
「この株はいつか上がるはず」と損切りをできずに
塩漬けにしてしまうというようなことです。

裁量取引は「全て自分の判断で取引を行う」ことができるが故に
冷静な判断を行うことが求められます。

焦っていたり不安があったりすると、
冷静な時には行わないような判断をしてしまうことも多々あります。

このような裁量取引の弱みに対してシステムトレードを取り入れることで
かなり取引をやりやすくなるはずです。

「買いを入れよう」と思ったときに、その判断は妥当なものであるかを
システムトレードでも同じようにシグナルが出ているとか
買いサインに近い状態ということが確認できれば取引を行うようにすれば
より高確率なトレードができるでしょう。

まとめ

システムトレードか裁量取引かといずれか一つに絞り込むのではなく、
両方のメリットを生かせる手法を取れるとより高確率トレードを行いやすくなります。

特に
「自分の投資スタイルが確立していない」とか、
「焦って注文を入れてしまう」、
「どのタイミングで売買を行うかの基準がハッキリしないまま取引している」
「チャートが下がったら今後上がるだろう等、根拠のない理由から取引を行い損失を出している」
というようなことで悩んでいる人は
ぜひシステムトレードを取り入れてみてください。

裁量取引に取り組んで来られた方は、
指標の一つとして取り入れてみてください。

システムトレードの始め方、運用方法については
このブログで詳しく解説していきます!